【事例14】公正証書遺言を病院で作成

相談内容

Aさんは1年前に父親を亡くし、実妹と共に複雑な相続手続きをようやく終え、平穏な日常に戻ろうとしていました。
そんなある日、Aさんの長男Mさんより相続手続き支援センターに連絡が入りました。

長男Mさんによると、Aさんは半年ほど前から体調が悪く、相続の心労からくるものだろうと思っていましたが、相続を終えてからも回復しなかった為に、精密検査を受けたところ、医師より余命半年と宣告されたとの事です。
Aさんは父親の相続で、実妹と遺産相続の話がなかなかまとまらず、苦労した経験から、お子さんたちに同じ思いをさせたくないという事で、公正証書遺言の作成を希望されました。
しかし、残念な事にAさんは、その病状の重さから既に病院外に出る事が出来ない状況だったのです。

解説

公正証書遺言の作成には公証人の面前で遺言の内容を口述するのが一般的です。
公証人の面前と言っても、今回の事例のように入院していて外出が出来ない等の場合には、公証人に病院やご自宅などに来てもらうことができます。
もし、話すことが不自由な場合や聴覚が不自由な場合でも、公正証書遺言を作成することは可能です。

ポイント!

●公証役場・公証人への相談はすべて無料です

公正証書遺言を作成したいけど、何が必要なの?どこに聞けばいいの?どうやって作るの?等々、とにかく公証役場に連絡して聞いてみましょう。 どこに公証役場があるのか、連絡先などがわからない場合は日本公証人連合会のHPより探すことができます。
http://www.koshonin.gr.jp

●公正証書遺言作成の費用

公正人が、公正証書等を作成した場合の手数料は政府が定めた「公証人手数料令」という政令により定められています。
今回の事例のように、公証役場以外で作成する場合は、旅費(実費)、日当(1日2万円、4時間まで1万円が別途必要になります。

平成26年の1年間に、全国で作成された公正証書遺言は104,490件だそうです。(日本公証人連合会HPより)