事前に準備したい方
エンディングについて事前に決めておくことのメリット
エンディングについて事前に相談し、伝えておく・記しておく事で、
残された家族への負担を大きく軽減できる。
人間の死、ましてや自分の家族など身内の死ともなれば、なかなか経験する事もなく、当然のことながら精神的にも体力的にも非常に辛い中で、通夜・葬儀をはじめ、様々なことを短期間の間で決めていかなくてはなりません。
これは終末期の医療についても同様で、延命治療を行うかどうか、家族は大きな決断を迫られることになります。葬儀も終末期医療も、故人の意思が明確にされていればいるほど、家族にとっては、その意思が大きな支えとなり、決断をしていくことができます。
「死」について生前から家族と話をしておくことは、『終活』をされる方が増えている今でも、まだまだハードルの高いことではあります。しかし『終活』が浸透しつつあるのには、「エンディングノート」という非常に便利なアイテムの登場が非常に大きな影響をもたらしました。家族と話すことは双方気が引けるけれど、手軽に始められる「エンディングノート」であれば、自分の歩みを見直し、歴史をふりかえりながら、自分のエンディングについて考え、書いていくことができるので、口では話しにくいことでも、素直な気持ち・考えを書き記すことができるのではないでしょうか。そして、「エンディングノート」は、書くだけではなく、きちんと置き場所を家族に伝えておくことが重要です。それが家族にとって大きく負担を軽減できるのです。
故人や家族の希望に沿った葬儀を行うことができるため、
残された遺族が後悔をしない。
現在は葬儀も多様化しているため、遺族は故人をどうやって見送るのか(どのような葬儀をすればよいか)も、大きな悩みになります。
特に通夜・葬儀は、亡くなって早い段階で、一番多くの事を決めていかなくてはならないため、故人の意思が何も残されていない場合、ある程度は葬儀社が実績や経験から、適するスタイルを提案し、決めていくケースも多く、終わった後で、「もっとこんな形にすれば良かったなぁ・・・」と思う方も多くいるようです。
ある部分、これは仕方がない面もあります。葬儀社の方々も、遺族が悲しみくれる中でも、短時間の間に通夜・葬儀を執り行う準備をし、進行していかなくてはなりません。できるだけ遺族の負担は軽くしてあげたいと考えますし、遺族に「葬儀をこうしたい」という考えや、故人が葬儀についての希望を残していない場合は、少ない希望から、経験や実績に基づいた提案をしていくのは当然のことです。
しかし、葬儀社側も、できるだけ家族や故人のご意向に沿ったかたちで最後のお見送りをさせたいと考えています。ですので、最近は葬儀社が、積極的に事前相談や葬儀についての勉強会などを開催しています。
近年は、参列者の少ない家族葬を選択するケースも増えている反面、よりオリジナリティの高い葬儀も
増えています。後悔しないお葬式を行うためにも、ぜひ葬儀社に事前に相談しておく事をお勧めします。
葬儀や葬儀後にかかる費用などを把握できるため、
費用を様々な方法で準備しておくことができる。
通夜・葬儀の費用は、かつてはあまり表に出ることはありませんでした。インターネットの普及もあり、葬儀社も、料金の目安をホームページなどで公表できるようになったり、固定費用の葬儀プランを作ったりと、誰でもきちんと能動的に情報収集をすれば、一定の費用感は容易に知ることができるようになりました。
しかし、通夜・葬儀で葬儀社に支払う費用以外にも、お坊さんに支払うお布施や、病院などで亡くなった場合は、その精算費用、お墓、仏壇などの費用もかかりますし、最近はメディアでもよく見かける「遺品整理」など、当初は想像していなかった費用が後々必要になることも多いのが実情です。
通夜・葬儀では、すぐに一定の「現金」が必要になります。人が亡くなると、その人の銀行口座はすぐに凍結され、家族であっても容易にお金を引き出すことができなくなり、申請や手続きに時間がかかります。
お金の問題は、家族が一番揉める要因であるとも言われており、これらの費用を生前から、それぞれ項目ごとに、最も良い方法で準備をしておくことは、とても大切なことです。例えば、通夜・葬儀の費用は、互助会などに加入しておくことで、かなりの部分がまかなうことができますし、最近では、簡単な手続きですぐに保険金が現金で支払われる葬儀専門の保険なども登場し、加入者を増やしています。まずはしっかりと情報収集し、経験や知識を持つ葬儀社や、専門家にあらかじめ相談をし、貯金という方法だけでなく、項目ごとに、最適な方法で資金の準備をしておくことで、残される家族の負担も軽減することができます。
エンディングに対しての準備を整えておく事で、
これからの人生をよりイキイキと過ごすことができる。
『終活』の本来の目的は、単にエンディングの準備をしておくことだけではありません。準備をしておくことで、不安を解消して、今からの人生を、さらに充実したものにしていこう!という活動です。
エンディングや自分が亡くなった後のことは、頭の中で考えているだけでは解消できないことが多く、具体的に決めて、意思表示しておくことが重要です。家族に口頭で伝えておく、エンディングノートに書いておく、遺言状を作成しておく、葬儀社に事前に相談しておくことでかなりの精神的な負担が解消されます。
不安を解消できれば、前向きに物事を考え・行動することができるようになるのではないでしょうか。
仕事をしていた人は、定年退職後、主婦として家庭を支えてきた人は、子育てがひと段落した後などは、ある程度、時間的な余裕も生まれます。趣味に没頭する、夫婦で旅行に行く、新しいことにチャレンジする・・・人生を楽しく、よりイキイキと過ごすためにも、準備できることは準備をし、少しでも不安を解消しておきましょう。
終活Pontaでは、こうした終活をされる皆様もサポートしています。終活をはじめたい方、終活に向けて悩んでいる方は、ぜひ終活Pontaコールセンターへご相談下さい。