お通夜
故人の霊を慰めるため、近親者や生前故人と親しかった人達が遺体を守って一晩過ごし、別れを惜しむものが本来の通夜です。
現在の通夜は「半通夜」とも呼ばれ、午後6時または7時くらいから約1~2時間程度行うのが一般的です。
葬儀会場に入る時間
葬儀は故人との最後のお別れをする大切な儀式です。開始10分~15分前に到着するようにし、告別式に参列する場合は、時間内に会場に行き、列の末尾について焼香、拝礼をする。
着席は先着順に
席次が決められていない場合は、会場に到着した順番に着席しましょう。
受付でのマナー
受付では「この度はご愁傷様でございます。」と挨拶をする。ここでのお悔やみは心を込めながらも手短にしましょう。
代理人として弔問するとき
受付で記帳する場合、代理の記帳となるので注意が必要です。
夫の代理で参列する場合は、夫の氏名をかいてから、その左脇下に小さめの文字で「内」と書きます。
作法(焼香・献花・玉串奉奠)
焼香(仏式)
席次、焼香の順番を決める
喪主・個人との血縁の深いものから
仏式の場合
抹香を3本指でつまみ、頭を軽く下げ眼の高さにおしいいただき、香炉に落とす。
1回もしくは2・3回と宗派による。時間のかかることなので人数にもよる。
- 僧侶、遺族に向かって一礼し、焼香台にすすんで、遺影に向かって一礼する。
- 抹香を右手の親指、人差し指、中指の3本で少しつまみ、軽く頭を下げた姿勢で目のあたりまで持ち上げる
- 香炉の中に抹香を静かに落とす。1~3回行う。
- 心を込めて合掌し、冥福を祈る。
- 一歩下がって遺影に一礼する。さらに2,3歩下がり、僧侶と遺族に一礼して席に戻る。
玉串奉奠(神式)
玉串奉奠とは自分の魂を神に捧げること
- 新式のお参りの仕方の一つ
- 玉串とは榊(さかき)の枝に四手(しで)をつけたもの、珠は魂を意味する
- 奉奠とは捧げるの意味
玉串奉奠の所作
玉串奉奠の際に行う弔事の際の拝礼では「しのび手」といって音を出さず動作だけを行う所作の事。
神式の作法
- 遺族、神官に一礼し、神官から玉串を受け取り一礼する。玉串は右手で榊を上から持ち、左手を葉の下に添える。
- 祭壇の前に進み、玉串を胸の高さに上げて一礼する。
- 玉串を時計回りに廻して枝元を自分の方に向け、右手で、自然に枝を下から持つ。枝元を左手に持ち替え、さらに時計回りに廻して枝元を祭壇に向ける。
- 玉串を供える
- 1、2歩下がって遺影に二礼二拍手一礼(音をたてないしのび手で)する。
- 神官、遺族、遺影に一礼して席に戻る
献花(キリスト教式)
献花の仕方
- 係りの人から花を受けとり、花の部分を右手にして両手で受け取る。
- イラストのように花を持ち祭壇の前に進み一礼します。
- 花を献花台に供えます。茎が献花台の方に向くように花を持ち替える。
- 遺影を仰いで黙とうを捧げます。そのまま献花台へ供えます。
- 遺影に一礼し、向きを変え遺族に一礼する。
葬儀・告別式
葬儀・告別式とは
葬儀は、故人の遺族や親族参列、読経・念仏により供養すること。
告別式は社会的な儀礼と言え、弔問客が焼香して故人と最後の別れをする儀式
出棺まで見送る
葬儀・告別式の後、霊柩車が火葬場へ出発することを出棺といいます。
発車音合図のクラクションと同時に合奏して見送ります。
火葬場へ同行したい場合
遺族から同行を依頼されることもありますが、親しい故人のお骨上げの希望を遺族に前日に申し出ておく必要があります。
「清め塩」とは
塩をかけるのは仏式のみ、宗派によっては行わないこともあります。
これは人の死をけがれとみなす思想からで、塩で清められたことになります。